【何だコレ!?ミステリー】香川の讃岐うどんが全国区になった意外な裏話!大阪万博と寿司店の偶然

【何だコレ!?ミステリー】香川の讃岐うどん全国区になった意外な裏話!

讃岐うどんのブレイクは京樽のおかげ?『何だコレ!?』で判明したごみ問題が繋いだ奇跡

11月19日放送のフジテレビ系『世界の何だコレ!?ミステリー2時間SP』の中で、日本のご当地グルメにまつわる知られざるエピソードが紹介されました。中でも大きな注目を集めたのが、香川県の「讃岐うどん」が全国的に有名になった55年前の意外なきっかけです。

なぜ、コンビニよりもうどん屋が多いと言われるほどのうどん王国・香川のうどんが、ある日突然、全国区に躍り出たのか? その裏には、「大阪万博」「寿司店」が関わる、鳥肌ものの奇跡の連鎖がありました。


★きっかけは55年前の大阪万博「京樽」

番組が製粉会社の社長に取材し判明した、讃岐うどんブレイクの決定的なきっかけは、1970年(昭和45年)に開催された「日本万国博覧会」(大阪万博)でした。

来場者数約6400万人を記録した大盛況の万博会場で、うどんを全国に広めることになったのは、なんとお寿司屋さん「京樽」だったのです。

【高級寿司からのまさかの転身】

「京樽」は万博で、当時としては高級な「万博ずし」「江戸前ずし」を提供していました。開店当初は評判も良かったのですが、なぜか当初のメニューにお寿司とともに「うどん」が含まれていました。この背景には、万博協会からの「寿司だけでなく違うものも出してほしい」という要望がありました。


京樽社員衝撃体験ごみ問題の発生

寿司店がうどんを扱うことになった裏には、二つの大きな偶然がありました。

1. 京樽社員讃岐うどんの出会い

万博開幕の数ヶ月前、メニュー会議が行われていた頃、京樽の一人の社員が自宅でたまたま「讃岐うどん」を食べ、その喉越しとコシが別物であることに衝撃を受けました。当時、讃岐うどんは全国的に無名に近かったが、社員は「さぬき麺業」に直談判し、万博での提供が決定したのです。

2. 万博ごみ問題による寿司の撤退

お寿司の販売を始めたものの、開店後、1か月もしないうちに万博のゴミ問題が深刻化。使い捨ての寿司容器が会場にあふれたため、万博スタッフから使い捨て容器の使用をやめるよう要望が入ります。

お寿司をお皿で提供するには手間や場所の問題が多く、結果として「京樽」は高級寿司の販売を断念せざるを得なくなりました。


自動ゆで麺機いなり寿司セットの誕生

寿司販売を断念した「京樽」が、寿司店の意地として打ち出したのが、「うどん」「いなり寿司」のセットでした。小皿で提供できる「いなり寿司」を付け足し、主力メニューを讃岐うどんに切り替えたのです。

この新メニューが大ヒットした鍵となったのが、当時の最新設備「自動ゆで麺機」です。万博のテーマである「人類の進歩と調和」にも合致するこの最新技術のおかげで、超大量の注文にも素早く対応でき、喉越しとコシが抜群の讃岐うどんを、多くの来場者に提供することが可能になりました。

【まとめ:奇跡の連鎖】

偶然出会った讃岐うどん京樽社員の熱意、万博のごみトラブルによる寿司の撤退、そして当時の最先端技術「自動ゆで麺機」。これらが複雑に重なり合うことで、香川のうどんは大阪万博をきっかけに全国区へと躍り出たという、ドラマのような裏話でした。

 

讃岐うどんが、日本の食文化に革命を起こした瞬間を知ることができ、非常に興味深いエピソードでした。