【クレイジージャーニー 11/10】アラスカ・コディアック島の世界最大のヒグマ!太田ゆかが迫った「共存」と「トロフィーハンティング」の真相
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【クレイジージャーニー 11/10】アラスカ・コディアック島の世界最大のヒグマ!太田ゆかが迫った「共存」と「トロフィーハンティング」の真相

11月10日放送の『クレイジージャーニー』では、絶滅動物ジャーナリストの太田ゆかさんが、アメリカ・アラスカ州にあるコディアック島へ。この島は、世界最大のヒグマ「コディアックブラウンベア」が高密度で暮らす場所として知られています。人口約13,000人に対し、約3,500頭のヒグマが共存するという、驚くべきその実態に迫りました。
取材のテーマは大きく分けて二つ。一つは「人間とクマの共存問題」、そしてもう一つは「トロフィーハンティング(狩猟ビジネス)の実態」です。太田さんが現地で目撃した迫力あるヒグマの姿と、動物保護の難しい現実をレポートします。
テーマ①:コディアック島での人間とクマの共存ルール
コディアック島では、島民の多くがクマと遭遇経験があり、学校でクマの対処法を教えるほど、クマの存在は日常の一部です。動物ガイドのジェニファーさんは、「お互いの領域をおかさないこと」が共存の最大のポイントだと語りました。
コディアックのヒグマと共存の鉄則
- 安全距離: クマから50m(子連れの場合はさらに距離が必要)。パーソナルスペースの確保が重要。
- 街の工夫: クマが開けられないように改良されたゴミ箱を使用し、人間とクマの境界エリアを守る。
- クマのサイズ: メスは最大2.5m・450kg、オスは最大3m・600kgにも達する。
迫力のヒグマ観察!限界距離の50mの撮影
水上飛行機でヒグマの生息地へ向かう。上空からは早速、サーモンを食べるヒグマや、ヒグマの親子を発見しました。湖に着水すると、100m先に数頭のヒグマがいる状況です。
太田さんがおよそ80mの距離で撮影を試みたのは、3頭の子グマと母グマでした。
一度はクマが立ち去ったため、一行は飛行機で親子の進路に先回りし、待ち伏せを敢行しました。
新たな撮影ポイントに到着して15分後、再びクマが接近。ガイドのジェニファーの「絶対に立ち上がらないで」という緊迫した忠告のもと、クマは距離80mからさらに近づき、60mの距離まで迫ってきました。しかし、こちらの様子を伺ったクマは、そのまま立ち去り、太田さんは間近での親子観察に成功しました。
さらに、クマを追い。川で食事中のクマを発見。ついに限界距離の50mまで近づき、鮭を食べるヒグマのダイナミックな姿の撮影に成功しました。
コディアック島のヒグマは、雨が多く年間を通して植物とサーモンが豊富なため、1年中食べ物に困らず体が大きく太ったと言います。まさにヒグマのために作られた「天国のような場所」です。
スタジオで太田さんは、日本との違いは「スペース(広大な生息域)」だと語り、日本は生息域が足りていない可能性を示唆しました。
テーマ②:500万円の狩猟ビジネス「トロフィーハンティング」
取材の2つ目のテーマは、レジャースポーツの一つとして行われる「トロフィーハンティング」。お金を払って狩りを行い、角や皮を持ち帰るこのビジネスは、保護活動の資金源となる一方で、命を扱うことへの是非が問われます。
狩猟ガイドが語った複雑な感情
太田さんがハンティングガイドのサムさんから聞いた、アラスカ州の厳格なハンティングルールは以下の通りです。
- ルール①:クマの皮と骨は持ち帰るが、肉は残す。
- ルール②:クマを発見した当日ではなく、翌日以降にハンティングを行う。
- ルール③:ハンティングできるのは年間を通して約180頭のヒグマのみ。
サムさんは、このルールを設けたことでクマの数は以前より増えたと主張しました。このハンティングツアーは1回につき約500万円もの費用がかかります。
太田さんが「動物に罪悪感を感じたことは?」と尋ねると、サムさんは「時々悲しく感じることはあるが、ハンティングは生活を支えるものであり、家族との思い出でもある」と率直に回答しました。
太田ゆかさんの結論:自然保護と生活の「バランス」の難しさ
旅を終え、太田さんは今回の取材について改めて振り返りました。
【旅のまとめと提言】
太田さんは、「トロフィーハンティング」を含め改めて難しい問題だと感じたとした上で、「もちろん皆が共存できる世界が理想」だと語りました。しかし、「綺麗事だけでは成り立たない一面もある」と感じた太田さんが最も大切だと語ったのは、感情を取り除いた上での「バランス」でした。
「一番大切なのは、一旦感情は取り除いて、今ある自然をどれだけバランスが保たれた状態で今後の世代に残していけるか。自然を守っていく為の一員にこれからもなりたい。」
【スタジオトークでの補足】
ハンティングガイドのサムさんはクマの数が増えたと語っていましたが、一方で動物ガイドのジェニファーさんによると「減った地域もある」との指摘があり、データの正確性も重要だと太田さんは語りました。
最終的に太田さんは、「住んでいる人達の生活が守られて、はじめて環境保護ができる」と結論付け、人も動物も共存できる道筋を見つけることの難しさ、すなわち「バランス」が極めて難しいと改めて感じた、と旅を締めくくりました。
絶滅動物ジャーナリスト太田ゆかさんの旅は、ヒグマの迫力ある姿が見られただけでなく、クマとの共存している島の工夫、そして聞き馴染みのない「トロフィーハンティング」の実態まで、非常に勉強になる内容でした。

佐々木竜千です。主に脳トレ謎解きクイズやRPG攻略、エンタメ、ニュースなどを発信しています。10年以上ゲーム攻略ブログを運営。読者の皆さんのスキマ時間の脳トレやゲームの疑問解決に貢献できるよう、日々情報収集と発信に励んでいます。







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